今年はVR開催!TGS2021VRの様子を徹底フォトレビュー!【TGS2021 Onlineまとめ】

TGS2021VR アイキャッチ画像

今年も昨年同様、オンライン開催となったTOKYO GAME SHOW 2021。しかし、今年度は「メディア向けのオフライン出展」と「VR開催」という新たな取り組みも見られたゲームショウでした。その中でも今回は「VR開催」に注目し、都合や機材の関係から参加できなかった人にも"TGS2021 VR"がどのようなものだったのか、VR開催ならではの魅力とは何なのか?等 "TGS2021 VR" の全てを伝える、徹底フォトレビューを行っていきます!

・TGS2021に興味を持っている人
・最新のVR技術に興味を抱いている人
・ジャンルを問わずゲーマー、ゲーム好きの人

TOKYO GAME SHOW [通称TGS] とは?

東京ゲームショウ(TOKYO GAME SHOW)は毎年一度、コンピュータエンタテインメント協会によって主催されている、日本最大級のゲーム総合展示会です。日本のみならずアジアにおいても最大級の規模を誇っており、"E3"や"Gamescom"と並ぶ世界三大ゲームショウの一つなのです。

TGS2018の様子。たくさんの人で溢れかえっている。(撮影:Gtank)

1996年の初開催から2021年まで一度も中止されることなく開催され、毎年約30万人ものゲーマーが幕張メッセに押し寄せています。

2020年は新型コロナウイルスの影響によって、会場での開催が見送られてオンラインのみでの開催となったしまったものの、今年度はメディアとインフルエンサー向けに例年の約10分の1程度のオフライン会場も開くなど"元の世界"に戻る兆しが見えています。

2021年10月20日現在の情報では、TOKYO GAME SHOW 2022は幕張メッセにて開催することも公式発表されており、オフラインの盛り上がりが復活することが期待されています!

参加できなかった人へ!TGS2021 VRレポート!

TGS2021 VRはバーチャル空間に設置された、仮想の東京ゲームショウ会場です。

TGS2021 VR会場の様子(GAME FLOAT)

今回のVR会場はメーカーのブースが出展されている「GAME FLOAT」と東京ゲームショウの公式グッズやアバターのコスチュームが購入できる「GAME FLOAT SKY」の二つのエリアが用意され、エリア内で参加者は自由に動き回ることが出来ます。

「GAME FLOAT」と「GAME FLOAT SKY」

VR会場への参加方法は?

今回のVRメイン会場である「GAME FLOAT」は主にVR向け、物販 / サブ会場の「GAME FLOAT SKY」はブラウザ向けとなっています。ただし、今回は「GAME FLOAT」においてもVRヘッドセットが無くても参加可能となっており、気軽に参加が可能です。

「GAME FLOAT SKY」の参加方法

「GAME FLOAT SKY」は前述のように、ブラウザ向けの会場であるため、ウェブサイトにアクセスする感覚で気軽に参加が可能でした。

TGS2021 VR特設サイトである「tgsvr.com」にアクセスし、あとは画面の指示に従うだけで参加することが出来ます。

tgsvr.comの入場画面。近未来なデザインに男心がくすぐられる。

「GAME FLOAT」の参加方法

それでは、メイン会場である「GAME FLOAT」の参加方法です。

VR向けのこの会場は

  • Steam VR
  • Oculus Quest
  • Windows(アプリケーション, VR機器必要なし)
  • Mac(アプリケーション, VR機器必要なし)

これらの機器及びOSで参加が可能でした。

私は「Oculus Quest 2」を用いて参加しましたのでここではOculusでの参加方法を記します。

Oculusでの参加手順は以下の通りです。

  1. Oculus QuestのApp Labから「TOKYO GAME SHOW VR 2021」アプリを入手
    ※普通のアプリストアではなく「App Lab」であることに注意。
  2. インストールした「TOKYO GAME SHOW VR 2021」を起動
  3. ユーザー登録
  4. データのダウンロード
  5. 参加可能!
アプリの初期画面

このように、今回のVR開催に当たり、独自のアプリケーションが配信されているため、それをインストールして参加する形となります。
アプリのインストール場所が「App Lab」であることには注意が必要ですが、それ以外は難無く進めることが出来ました。

各ブースの様子を詳細に!徹底フォトレビュー!

それではお待ちかね、今回のメイン会場である「GAME FLOAT」の様子を徹底フォトレビューしていきます。

ユーザー登録・データのダウンロードが終わると、以下のような歴代のメインビジュアルが展示された入場ゲートへと送り込まれます。

入場ゲートの様子。他の参加者も見られる。

ゲームショウの歴史が感じつつ、VRという「新たな世界」へ足を運びいざ入口を突破すると、たくさんのゲームキャラクターたちが出迎えてくれていたのです!

「GAME FLOAT」は円状に設計された近未来なデザイン空間にCAPCOMやバンダイナムコなど合計21の企業が出展しており、それぞれのメーカーのブースを楽しむことが出来ます。

GAME FLOAT Floor Map それぞれの企業ブースが3つのエリアに分割されている。
Digital Areaの入り口。

ブース内はOculus コントローラーを使用して自由に動き回ることが出来、ほかにも参加者がいる空間はまるで現実の東京ゲームショウに来ているかのような雰囲気を感じることが出来ました。

そんな中筆者は、大好きなSEGAブースがある“Digital Area”から回ることとしました。

バンダイナムコ ブース

バンダイナムコブース。"Tales of Arise"やXbox Game Passにも追加された"Scaret Nexus"が大きく展示されていた。
765プロの事務所を再現した部屋も。

〇我らが SEGA ブース

SEGAブースはたくさんの動画を掲示。龍が如くスタジオ最新作である「LOST JUDGEMENT」の八神が大きく目立つ。

〇Gungho / Square Enix ブース

〇ファミ通 / eSports High TV ブース

〇からかい上手の高木さん VR ブース

失礼ながら初耳のタイトルであったが、この展示をきっかけにタイトルの概要が頭に強く残っている。
教室の仲間で入ることが出来、キャラクターとも接近することが出来た。

〇 WRIGHT FLYER STUDIOS / KONAMI ブース

〇環境省 ブース

なんと環境省も出展。ゲーマーが環境について考える機会を生む良い取り組みだと感じた。

〇DeNA ブース

お城のような作りで非常に作りこまれていたDeNAブース。逆転オセロニアの主張も激しくかなり印象的だ。
奥には「メギド72」エリア。キャラクターもいるなど歩いていて楽しいブースだった。

〇進撃の巨人 ブース

本当に巨人であることを感じたこのブース。VRならではできる取り組みだ。

このように、各メーカーがそれぞれのアピールポイントを活かした素晴らしいブースを用意しており、明るく、楽しい展示会場でした。

ブースに設置されている立体的なオブジェや静止画及び動画はコントローラーを用いて操作することでより近づいてみることが出来、「からかい上手な高木さん」のように、人目を気にせずにスクリーンショットを取ることもできました。

また、VR会場内でもその時間に配信されているTGS 公式番組を閲覧できるスペースが用意されており、映画館のような感覚で公式番組を楽しむこともできました。

音響もリアルでまさに生で見ているような感覚だった。

そして、会場内には「つながりのかけら」というやりこみ要素が隠されており、それを手に入れることでVRキャラクターのコスチュームのデザインを充実させることができます。
全部で84種類もある、というつながりのかけらは筆者は制覇することが出来ませんでした。

つながりのかけらが格納されている宝箱。階段を上った先という分かりづらい場所に設置されていた。

このように、出展企業はもちろんのこと、主催者も多くの工夫を通じて楽しませてくれたTGS 2021 VR「GAME FLOAT」エリア。未来を感じるこの仮想空間に今後の期待が膨らみます。

まとめ「家からリアルを楽しめる空間は画期的だが、オフラインには敵わない。」

今回初めての取り組みであった「VR開催」。これからの常識になるかもしれないこの近未来的な取り組みは、「家からリアルを楽しめる」という魅力がありました。また全体の印象として、動画や写真の有効活用・進撃の巨人の実寸大展示など「VRでしかできないこと」を活かした展示も多くみられました。

一方で、私の率直な感想は「オフラインには敵わなかった。」というものでした。
バーチャル空間なのでもちろん、悪い意味でも良い意味でも「人の温かさ」は感じられません。

個人的にTGSの醍醐味である、

  • バカ広い幕張メッセを歩き回ること
  • ごちゃついた人混みの会場の中で自分の見たいブースを見つけること
  • 試遊やイベントスペースにおける交流
  • 近くに「あのプロゲーマーがいる!」という感動

の重要性を再認識しました。

展示内容についても、オフラインだからこそできる「ゲーマーコミュニティ(憧れのストリーマーやプロゲーマー)との交流」や「実際に体で感じる展示」「盛り上がる歓声を楽しむこと」ができないのは非常に大きな難点だと感じました。

TGS2018 におけるPUBGブース、PJS開催会場の様子。この人混みがたまらなかった。

しかし、裏を返せば会場での騒ぎや人混みがないため、マイペースで好きなときに自由に展示を楽しむことが出来、人混みやごちゃごちゃとした場所が苦手な人にとっては逆に快適な空間になりえると言えます。さらに、今回は初めての「VR開催」の試み。今後は5Gなど技術の発展によってよりリアルに近くて高クオリティーな展示を家でも楽しめるようになる、という希望があります!

このような素晴らしい場を提供してくださったTOKYO GAME SHOW運営の方々に感謝をして、今後に期待しましょう!

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